なんとなく大手志望の学生がTSACEを選んだ理由とは?

学生時代は何をやってましたか?

私は幼稚園から小学校、中学校、高校まで、すべて受験を経験してきました。
やりたくてやっていたというよりも、私にとって受験は“当たり前のこと”であり、自分の意思というよりは、むしろ「やらされている」と感じながら取り組んでいたのが正直なところです。
だからでしょうか、高校まで一度も第1志望に合格したことはありませんでした。

中学時代はオーケストラ部に所属していましたが、実際には幽霊部員に近く、何かに熱中した記憶もほとんどありません。
TSACEの採用コラムを見ると、本当に尊敬できる学生時代を過ごしてきた方々ばかりで、自分との差に驚いています。
振り返ってみれば、当時の私は行動も進路も考え方もすべてが受動的で、「これに夢中になっている」「これを目指している」と胸を張って言えるようなものがありませんでした。
正直、「中学時代から夢中になれるものを見つけられる人なんて、むしろ珍しい」とさえ思っていました。
世の中に対して斜に構えていたわけでもなく、「無気力」や「省エネ」に美学を感じていたわけでもありません。ただただ、何となく流されるように過ごしていました。

高校では、文部科学省が試験的に導入した全寮制の独自教育コースに進学しました。
そこでは「自学自習」を基本とし、必修授業が少しだけあるという、まるで大学のような授業システムでした。受動的だった私にとっては、最初はまさにカルチャーショックでした(笑)。
一方で、その「自由さ」の裏には驚くほど多くのルールがあり、自由の中でこそ主体性が求められるという、ある意味で矛盾したような環境でした。

最初は戸惑いながらなんとか日々をこなしていましたが、次第に自我が芽生え、「〇〇したい」「〇〇をやってみたい」といった前向きな発言が自然と増えていきました。最初は言葉だけだったものが徐々に行動へとつながり、高校2年の中頃には人生で初めて自分の意志で進路を考え、漠然とではありますが将来像を描けるようになっていました。

部活動では聖歌隊に所属し、中学時代とは比べものにならないほど意欲的に参加していました。周囲や顧問の推薦もあり、聖歌隊のリーダーを務めることとなり、イベントがあればすべてに参加するなど積極的な活動を行いました。他にも、合気道などの武道やスポーツにも興味を持ち、自ら進んで取り組むようになりました。

大学は、高校時代に触れた英語の魅力に引き込まれ、英語を学びながら多様な経験ができる環境を求めて進学先を選びました。大学生活では、ミャンマー、台湾、フィリピン、中国などさまざまな国を訪れ、文化や言語、コミュニケーションの違いを体感しました。

その中でも特に印象に残っているのは、台湾での研修です。これは講義活動の一環として行われたもので、まずチームでテーマを決めた後現地へ向かい、到着後にくじ引きで割り当てられた都市でそのテーマに基づいた活動を行うというものでした。私たちが引いたのは、観光地としてもあまり知られていないかなりマイナーな都市でした。

言語の壁が大きく英語もほとんど通じなかったため、現地で中国語を学びながらアンケートを作成し、地道に活動に取り組みました。とても苦労しましたが、その経験を通じて「伝え方」や「相手の受け取り方」といった、言葉の本質的な部分に対する意識を大きく変えることができました。

就職活動について教えてください。

就職活動では、最初はとにかく大手企業に行きたかったので、大手ばかり見ていました
理由はシンプルで、「ネームバリュー」と「安定」があるからです。
就活を始めた当初は、大手と呼ばれる企業の説明会や選考に20社近く参加していました。

ただ、どの企業もなんとなくピンと来なくて、自分でも「なんでこんなにもモヤモヤするんだろう?」と不思議に思っていました。
そこで一旦大手企業はやめて、ベンチャーやメガベンチャーと呼ばれる企業も見てみることにしました。その時の軸は、広告業界でした。これも理由は「かっこよさそうだから」という、今思えばちょっと恥ずかしい理由でした(笑)。
10社ほど説明会や選考に参加してみましたが、こちらもあまりしっくりきませんでした。大手の時と同じように、モヤモヤした感覚が残ったからです。
いくつか面接を受けるうちに、「自己分析が全然できていなかった」ということに気づき、そこから改めて自己分析を深めることにしました。自分にできること、本当にやりたいことは何なのかを、1ヶ月くらいかけてじっくりと考えました。

その結果、私は「コミュニケーション力を営業として伸ばし、人や社会に直接影響を与えたい」と思うようになり、自然と人材業界に興味が向きました。自分自身が就活中にエージェントを利用していたこともあり、働くイメージが湧きやすかったというのもあります。
社風としては、実力主義で裁量権が大きく、視座の高い人たちと切磋琢磨できるような環境を求めていました。そうして人材業界の企業をいくつか受ける中で、出会ったのがTSACEでした。
正直、最初はそこまで志望度が高くありませんでしたし、すでに明確な第一志望の企業も見つかっていたので、説明会に参加する予定もなかったのですが、エージェントが強く推してきたこともあり、参加を決めました。
他の方も採用コラムで仰っていましたが、説明会で社長が登壇されたのは、大手からベンチャーまでいろいろ見てきた中で初めてで、かなり衝撃を受けました。しかも、その発言のひとつひとつが飾らずド直球で、ものすごく刺さりました。最初は「スパッと言うタイプで、ちょっとドライな方なのかな」と思った部分もありましたが、それ以上に伝わってくる熱量に惹かれて、選考に進むことを決めました。

一次面接では、竹之下社長をよく知る方が面接官で、社長の人柄や会社組織についていろいろと教えていただきました。「竹之下社長はストレートな物言いをするけど、実はものすごく情に厚く、社員一人ひとりを誰よりも見ている方」だということを知り、驚きと同時に強い安心感を覚えました。
相手への敬意や気づかいというのは、遠回しな表現や回りくどい話し方で伝えるのではなく、最短最速で情報を伝えることで、余計なコミュニケーションロスを省き、問題解決までの道筋を明確にする。そういった話を聞いて、「この人の下で働きたい」と強く思いました。
私自身も、遠回しな表現よりストレートに伝えてもらいたいタイプなので、そういった点でも社風とのマッチを感じ、一次面接が終わる頃には、TSACEがぶっちぎりの第一志望になっていました。

その後の社員面談や二次面接でも、社長はもちろん、同期・先輩・後輩といった関係性を越えて、皆がリスペクトを持って働いていることが伝わってきて、心から「ここで働きたい」と思えるようになりました。
社員さんの雰囲気が良い理由のひとつに、部署を超えて社長含めみんなが同じフロアで働いている、という環境があることも知り、「この風通しの良さは本当に素晴らしい」と感じました。

最終面接では竹之下社長と直接お話しする機会をいただき、ガチガチに緊張しながら臨みましたが、実際にはとてもフランクに接していただき、会話も自然と弾みました。
その柔らかい雰囲気と謙虚さに触れ、思わず「どうしてそんなに謙虚なんですか?」と直球で質問してしまいました。
すると、竹之下社長は「私は昔も今も、自分のことを“才能のある人間”とか“特別な存在”だと思ったことはないよ。面接に来てくれる学生の中には全国優勝や代表経験のあるようなすごい人たちもたくさんいるけど、私は学生時代、本当にダメダメだったからね」と、今に至るまでの経緯を丁寧に、わかりやすく話してくださいました。

そのお話を聞いたとき、社長が言っていた「努力の継続」や「当たり前の基準を上げていく」という言葉が、最初の説明会の時よりもずっと重みを持って心に響きました。
いろいろな企業の面接を受けてきましたが、一次面接から最終面接まで、これほどまでに学びと気づきが得られた会社は他にありません。
内定をいただいたときには、もう迷いなく、期待に胸を膨らませながら即座に承諾させていただきました。

入社してから数週間が経過しました。

純粋に、毎日がとても楽しいです。(笑)
もちろん厳しさもありますが、それ以上に「新しい知識をインプットし、すぐにアウトプットできる環境」が整っていることに大きなやりがいを感じています。知識が自分のスキルとして着実に吸収・定着していっている感覚があり、控えめに言っても本当に最高の環境だと感じています。

もともと私は、当たり前のことを当たり前にこなすことが苦手で、おろそかにしてしまう場面が多くありました。しかし、今では少しずつ自分自身に変化が生まれていることを確かに実感しています。
正直、自分一人ではここまでの気づきには至らなかったと思います。
それでも、周囲の素晴らしい同期の存在や先輩方の丁寧なサポートのおかげで、安心して学び、前向きに成長していけるという確信を持つことができました。

まだまだスタートラインに立ったばかりではありますが、これまで時間を割いてくださった先輩方の期待に応えられるよう、日々「結果」を強く意識して取り組んでいきたいと思います。そしていずれは、自分が後輩にとってのロールモデルになれるよう、常に学び続け、挑戦をやめずに歩んでいきます。