入社からほぼ半年間0という状況に焦り、踏ん張り続けてきた。

学生時代は何をやってましたか?

「やりたいことは、全部やる」——これが、大学生活をスタートさせたときに自分に課したモットーでした。後悔だけはしたくない。そんな想いから、興味を持ったことにはすべてチャレンジしてきた4年間だったと思います。
まずひとつ目のチャレンジは、社会福祉士の資格取得でした。昔から障がい者福祉には関心があり、ただ「興味がある」だけで終わらせたくないと思い、資格取得を決意。ただ、この資格の取得には実習や専門課程など、並々ならぬ努力が必要で、何度も心が折れそうになりました。でも、「やると決めたからにはやりきる」という意地だけで、踏ん張り続け、最終的には無事資格を取得することができました。

もうひとつ、私の大学生活を語るうえで欠かせないのが、軽音部での活動です。大学では、ギター経験があったものの、あえて未経験のベースに挑戦。入部当初は経験者のメンバーに圧倒され、「場違いかも…」と感じることもありました。でも、負けず嫌いな性格が功を奏し、「できないのが悔しい」という気持ちで毎日練習を積みました。時には深夜にライブハウスを借りて朝まで自主練をするほどの熱量で取り組んでいました。
ライブには何度か出る機会がありましたが、学園祭のステージだけはずっとオーディションに落ち続けていました。悔しくて悔しくて、それでも諦めずに挑戦し続けた結果、最後の年、ついに合格。東京事変の楽曲を披露したステージは、今でも人生の宝物です。あの瞬間、継続することの大切さと、自分を信じる力の大きさを強く実感しました。
そして、大学生活の後半に入ると同時に、就職活動が始まりました。社会福祉士の資格は取得したものの、私はその資格を活かした職には進みませんでした。理由は明確で、「最初に福祉業界に入ると、一般企業への転職が難しい」と感じていたからです。福祉の道が閉ざされるわけではないけれど、より可能性を広げたい——そんな想いから、私はまず「一般企業」で自分の可能性を試したかったのです。

就職活動では、人材業界とコンサル業界に絞って活動を始めました。どちらも「人に携わる仕事」「熱量の高い人が集まる環境」であることが、私にとって魅力的でした。就職活動には主に逆求人型の就活媒体を使い、スカウトをもらった企業の中から40社弱の説明会や選考に進みました。
その中でTSACEから届いたスカウト文に、心を打たれました。表面的なテンプレート文ではなく、私のプロフィールをしっかり読み込んだうえでのメッセージで、「この会社は本気で一人ひとりに向き合ってくれる」と感じました。
最初の段階では志望度はそこまで高くありませんでしたが、説明会で社長と直接お話しする機会をいただき、学生に対して真正面からぶつかってくれる姿勢、まっすぐな眼差し、そして何より言葉の力強さに、「この人と働きたい」と心から思うようになりました。
1次面接では、まるでフリータイムのような和やかな雰囲気で面接が進み、あっという間に時間が過ぎました。ラフなのに、しっかりと“人となり”を見てくださっているのがわかって、安心感がありました。社員面談では、業務のリアルや大変な部分を包み隠さずお話いただき、企業の透明性にも好感を抱きました。
2次面接では、TSACEの「多角経営」や「挑戦に対する寛容さ」についても詳しく聞くことができ、「この会社でなら、何にでも挑戦できる」という確信を得ました。
最終面接では、社長と就活や仕事についてフラットに会話をし、進路に迷っていた私に対しても偏りのないアドバイスをたくさんくださいました。「誰と働くか」「どれだけ成長できるか」という軸を一番に考えていた私にとって、そのすべてを満たしていたのが、TSACEでした。
だから私は、ここを選びました。そして今も、あのときの決断は間違ってなかったと確信しています。

1年を振り返ってどうでしたか?

入社してからの1年を一言で表すなら、「焦りと地道な積み重ねの1年」だったと思います。

4月に入社してからの前半期(〜10月)は、なかなか結果が出ず、正直とても苦しかったです。特に数字が出ない期間が続くと、「自分って営業に向いてないのかな」とか「このまま続けて大丈夫かな」と不安が膨らんでいくんですよね。特に周りの同期が徐々に成果を出し始めるなかで、自分だけ取り残されているような感覚もありました。
初めての成約が出たのは、9月。ほぼ半年間、売上ゼロという状況が続いていたので、「この人が決まらなかったら辞めよう」と思うくらい追い込まれていました。それくらいの覚悟を持って臨んだ提案が実を結んだときは、安堵と達成感、そして“まだここでやれるかもしれない”という希望が一気に込み上げてきました。
ただ、そこから一気に成績が伸びたかというと、そんなことはありません。

後半期(11月〜3月)も、ガンガン数字を伸ばしていけたタイプではなく、本当に“じわじわ”という表現がぴったりな伸び方でした。四捨五入したら変わってないと言われても仕方がないかもしれませんが、自分にとっては“確実に一歩ずつ積み上がっている”という実感がありました。
この1年で意識してきたのは、「求職者の生活背景やライフスタイルを深く理解すること」です。求人条件をただ聞いて仕事を紹介する“御用聞き”のような営業では、決して介在価値は生まれないと気づいたからです。例えば「何で転職を考えたのか?」「その背景にはどんな想いがあるのか?」を丁寧に掘り下げていくことで、求職者さんの本当のニーズが見えてくる。そのプロセスが、マッチング精度や信頼関係に大きく影響してくることを学びました。

今年の目標は「売上の安定化」です。そしてもうひとつ、自分より後輩が入ってきた今、売上だけでなく“仕事への姿勢”でも背中を魅せられる営業マンになりたいと思っています。結果だけではなく、そこに至るまでの思考や行動、丁寧さや誠実さまで含めて、「この先輩みたいになりたい」と思ってもらえるような存在を目指したいです。
この1年は本当に“苦しいけれど成長できた”時間でした。だからこそ、ここからの1年は、“楽しいと思える成長”にしていきたいです。焦りながらも歩みを止めなかった自分に、次は自信を持たせてあげられるように、日々努力を続けていきたいと思います。

新入社員へメッセージ

今、研修期間中で物足りなさを感じている人、または焦りを感じている方がいると思います。でも、実はその感情こそが“成長の兆し”だと私は思います。もし物足りなさを感じているなら、それは自分をさらにストレッチをかけるチャンスです。もっと学びたい、もっと挑戦したいと感じているなら、貪欲に動いて先輩から学びを乞いに行ってください。
逆に焦りを感じている方は、まずは落ち着いて、“今できること”と、“できるようにならないといけないこと”、“できるようになりたいこと”を一度整理してみてください。そして、それを一人で抱え込まずに、ぜひ先輩に相談してみてください。TSACEには、あなたの“本気”に向き合ってくれる先輩が必ずいます。

就活生へのメッセージ

就職活動は、決して“楽”を選ぶ場ではないと思います。楽な選択は、この先の40年でいつだってできる。でも今だからこそ、自分の「成長」に真正面から向き合ってほしい。
全力で打ち込める“仕事”や“一緒に働く仲間”と出会えるか、そこを大事にしてほしいです。私自身、これまでスポーツや勉強で目立った実績があったわけではありません。でも、だからこそ思うんです。本気の情熱は、過去の実績以上に人の心を動かす力があるって。情熱や覚悟を持って就活に臨む人と、私も一緒に働きたいと思っています。