新卒の就職活動で納得して入社した会社を数ヶ月で退職した理由とは???

学生時代は何をやってましたか?

大学では服飾系を専攻し、「服が好き」という気持ちをずっと大切に過ごしてきました。1年生からユニクロでのアルバイトを始め、4年間、ずっと接客の現場に立ち続けたことで、「将来はアパレルかな」と漠然と考えていた時期もありました。実際、3年の終わりにはアパレル企業から内定をいただき、3月には進路は一旦確定していました。

しかし、「進路が決まった=就活終了」では、なぜか心が納得しませんでした。残りの1年をどう過ごすかと考えたとき、「もっと自分の可能性を広げたい」「この時間を意味あるものにしたい」という気持ちが芽生えました。そのタイミングで、偶然ネット上で出会ったキャリアアドバイザーの方。就活やキャリアについて丁寧にアドバイスしてくださり、何より、「私を見た上で声をかけてくれている」と感じたことで、自然と心が動いたのです。その方が人材紹介業界に携わっていたこともあり、「よかったらインターンしませんか?」と声をかけていただいたことが、私の価値観や視野を大きく変えてくれました。

インターンでは、SNSを活用して学生を集客し、話を聞いたうえで最適なキャリアアドバイザーをご紹介するという仕事を担当しました。「難しそう」と思いながらも、学生一人ひとりと丁寧に向き合うことで、自然と「営業」の面白さに引き込まれました。紹介した学生から「相談できてよかった」「視野が広がりました」と言われたときの達成感は忘れられません。自分の行動で、人の人生にポジティブな影響を与える――それは、単なる販売業務では得られなかった感覚でした。

そして、だんだんと「販売」ではなく「営業」という仕事に興味が湧いてきました。営業は、課題に対して解決策を提案し、人と深く関わる仕事。自分の力で成果を作り出し、自分が成長できる。そんな実感を得られる仕事に、自然と気持ちが傾いていったのです。

もちろん、アパレルの内定を承諾していたこともあり、「今さら再就活していいんだろうか…」という葛藤もありました。服飾大出身の友人たちの多くは、アパレルの道を進む人がほとんど。自分もどこか「この道しかない」と思い込んでいた部分もあったと思います。でも、「好き」と「やりたい」は違うと感じた自分の気持ちが、人材という新しい選択肢に踏み込む背中を押したのです。あの時インターンに参加していなかったら、おそらく今の選択には至っていなかった。大学4年のその一年は、迷いながらも、学びながら、確実に自分の未来への扉を開いた時間でした。

 

 

1社目での経験を教えてください

大学時代の経験を活かし、アパレル企業への就職を選びました。商業施設内の店舗に配属され、研修を終えるとすぐに販売スタッフとして接客に立たせていただきました。

この会社は、業界のなかでも働きやすさに配慮された環境で、上司や先輩も優しく、業務負担や休暇もバランスよく管理されていました。自分の好きな服を提案し、お客様に喜んでいただける瞬間には、確かなやりがいを感じました。「あなたから買えてよかった」「また来ますね」と言われるたびに、「期待と満足を提供できている」ことを実感できる仕事でした。

しかし次第に、心の中に「もっと深く人と関わりたい」という想いが芽生えてきたのです。販売は商品の提供が目的ですが、私は「人の人生に関わる提案」もできる仕事がしたいと感じるようになりました。大学時代のインターンで経験した、課題に合わせて提案し、相手の未来に影響を与える感覚を忘れられず、次第に心が揺れていったのです。

特定の不満があったわけではありません。ただ、少しずつ積み上がっていった違和感が、最終的には「このままでいいのか?」という自分への問いになりました。第二新卒というリスクも覚悟したうえで、「本当にやりたいことに挑戦したい」と決断を固め、転職活動を始めました。

第二新卒の転職活動は苦戦しましたか?

転職活動では、人材紹介会社に30社以上応募しました。第二新卒ということで書類選考が通る企業は少なく、書類通過したのはわずか5社。しかし、その5社すべてが、私の「人材業界で挑戦したい」という想いを真摯に受け止めてくれる企業でした。

結果として5社すべてから内定をいただきました。大手も含まれていましたが、最終的にTSACEを選んだ理由は、「求められるレベル」と「成長スピード」に魅力を感じたからです。特に強く印象に残っているのが、一次面接時の私の逆質問に対して、抽象的ではない「具体的かつ実践的な支援体制」を説明していただけたことです。

目標設定やチームでの振り返り、1年ごとに身につく市場価値の高いスキル…それらが現実の制度として用意されていることに、本気で人を育てようという覚悟を感じました。他社でも「若手が成長できる」と言う企業は多くありましたが、「どうやって実現しているか」を明確に説明できるのはTSACEだけでした。

また、選考を通じて出会った社員の方々は、皆さん“芯がある人”ばかり。柔らかな物腰の中にも、目指す方向性がしっかりしていて、「この人たちと働いたら、自分も自然と引き上げられていく」と直感しました。TSACEには厳しさもありますが、それは「期待があるからこその厳しさ」であるという確信を持つことができました。

服飾の世界から人材業界へ飛び込む挑戦は、自分にとって新たな挑戦の始まりでした。それでも「ここでなら本気で成長できる」「ここでなら本気で挑戦できる」と思える環境こそ、自分が求めていた場所だったのです。

入社して現在、どうですか?

入社後の最初の2ヶ月は、本当に苦しかったです。右も左もわからず、成果も出ず、売上ゼロの日々。悔しさと焦燥が交錯する中で、支えになってくれたのが直属の先輩でした。厳しくも寄り添ってくださるその方のもとで、業務基礎から言葉遣い、商談時の立ち振る舞いまで、ひとつひとつ丁寧に教えていただきました。基礎基本を叩き直そう、という言葉を受けた瞬間、自分の甘さに気づくと同時に、再挑戦への火がつきました。

その後は、求職者視点に立つ意識を強く持つようになりました。相手の夢や悩みを自分ごととして捉え、「どんな言葉が響くだろう」と考えるように。その結果、3〜4ヶ月目には徐々に変化が現れ始め、成約を積み重ねることができ、初めて成果を出した瞬間は涙が出るほど嬉しかったです。

後半は「数字の安定化」と「行動の再現性」を意識しました。成果が出た時の自身の動きや構成を言語化し、再現することで確実にスキルを高めています。特に意識しているのが、新着求人やショートメッセージのタイミングと文面。「このタイミングなら開封率が高い」「この文面なら返信がもらえる」…そういったデータ感覚と感覚の積み重ねが、少しずつ反映される実感があります。

後半は計上できる月も増え、成果に対して自信が持てるようになりました。しかし、まだまだ成長途中です。今掲げている目標は、10月までに昇格すること。そのためには数字だけでなく、フォロー体制や後任育成にも取り組んでいきたいと思っています。

求職者様に寄り添う」「満足度の高い提案を届ける」「圧倒的当事者意識を持って動く」――これらを体現する営業として、さらに信頼される存在になれるよう、これからも挑戦し続けます。