就活に出遅れ焦っていた私に学びとチャンスの機会をくれた!
学生時代は何をやってましたか?
私は、小さい頃から「自分より上手な人の背中を追いかけながら、コツコツ努力して、少しずつ前に進む」タイプの人間だったと思います。華やかな結果よりも、日々の積み重ねの中で成長を実感する方が自分にはしっくりきていました。
中学時代は、合唱部に所属していました。私の通っていた学校は合唱が非常に強く、顧問の先生の指導も厳しくて有名でした。周りは本当に歌が上手な人ばかりで、最初は圧倒される日々。正直、最初の頃は歌にも自信がなかったですし、自分の居場所を探すことに必死でした。
でも、どうしても前に出たかった私は、上手な人の歌い方をよく観察して、マネをして、毎日自主練に励みました。人一倍声出しをして、呼吸のコントロールを工夫して…とにかくできることは全部やりました。その結果、気づけば前列ポジションで歌うようになっていて、パートリーダーも任せてもらえるようになり、さらには、選抜オーディションにも合格。合唱部としても、県大会金賞、中部大会金賞という結果を残すことができました。
高校では、環境を大きく変えてダンス部に所属しました。合唱からダンスへ。ジャンルは全く違いましたが、自分を表現するという点では通じる部分があるように感じていました。
ただ、入部当初の私は、正直「下手くそ組」でした。特に高校は経験者の子が多かったので、1・2年生の時は本当に苦労しました。下から数えた方が早いレベルで、悔しくて何度も泣いたことを覚えています。それでも、毎日練習に行って、HipHop、ロック、ガールズなど幅広く踊れるよう努力を重ねました。
ようやくレギュラーの座を掴んだのは2年の終わり頃。たくさんの悔しさを味わってきたからこそ、ステージで踊る時の感情の込め方や、仲間との一体感の大切さを心から実感できました。
大学ではダンスサークルに所属。ここでも最初は目立つポジションではなかったのですが、ガールズスタイルというジャンルに出会って、世界が変わりました。体のラインや動きで美しさを表現するガールズは、自分にとって一番しっくりくるスタイルでした。
曲選び、構成、振り付けを任される「作品リーダー」を務めたり、サークル副代表にも抜擢されたりと、責任のある立場にも挑戦させていただきました。また、サークル外でも積極的にイベントに参加し、より広い世界で刺激を受けるようにもしていました。
ここで意識していたのが、1対1のコミュニケーションです。人数が多いサークルだからこそ、報告・共有の密度を上げて、メンバーと意識の差が出ないように心がけていました。「熱量の共有」は、組織を一つにするための大切なエネルギーだったと感じています。
ちなみに、実は私は中学時代に第一志望の高校に落ちた経験がありました。ものすごく努力したのに結果が出なかったあのときの悔しさは、今でも原動力になっています。高校、大学ではリベンジを果たし、それぞれ第一志望に合格しました。私は「結果だけでなく、そこまでの過程をどう生きるか」を常に大切にしてきました。

就職活動について教えてください。
就活を始めたのは3月に入ってから。今振り返るとだいぶ遅めのスタートだったと思いますが、それには理由がありました。大学3年の後半まで、私はダンスイベントの活動に追われる毎日を送っていて、「就活モードに切り替える余裕がまったくなかった」というのが正直なところです。もちろん「やらなきゃ」とは思っていたものの、身体も頭も完全にダンスに集中していたので、気づけば周りの友人たちはどんどん内定を取り始めていて、自分だけが取り残されている感覚に、少しずつ焦りを感じるようになっていました。
焦って最初に手をつけたのが、合同説明会への参加でした。とりあえず有名企業を中心に、数十社は見て回ったと思います。でも…どこも惹かれなかった。なんというか、心が動かないというか、全部が同じに見えてしまって。建前だけで成り立っているような説明や、“いいことだけを並べた会社紹介”を聞くたびに、「なんでこの会社を受けたいのか、自分でもわからないな」と思ってしまっていました。
「私って、本当は何をしたいんだろう?」
そう自問しながら、紹介会社を通じて色んな企業を提案してもらうようになりました。その中で、人材業界に初めて出会ったんです。ちょうどその時期、私自身もエージェントを使っていたということもあって、人材紹介という仕事には自然と親近感がありましたし、「あの時自分を支えてくれた人たちのような存在になれたら素敵だな」とも思いました。
人の人生の大きな節目に関わることができる。
誰かの“これから”を一緒に形にしていける。
直接「ありがとう」と言われるような仕事ができる。
そう考えたとき、「あ、人材っていいかもしれない」と、本気で思えたんです。さらに、求職者と法人の両方を担当できる“一元管理制”の企業なら、より深く人の人生や企業の未来に関わることができるし、自分自身の成長スピードも段違いになる気がして、そこを軸に探していくようになりました。
ただ、就活自体のやり方に悩みもありました。私は「興味のない企業には行かない」という、ある意味“効率重視”なやり方をしていて、結果的にエントリー数がかなり少なかったんです。おかげで面接慣れも全然できておらず、最初の方の選考は正直、全然うまくいきませんでした。
そんな中で、TSACEからの出会いは突然でした。紹介会社経由で案内された中に、熱量のこもったスカウト文があり、それがTSACEだったんです。他の企業のスカウトと比べて明らかに言葉の温度が違っていて、「あ、ちょっとこの会社は見てみたいかも」と思ったのを覚えています。特に、社長の存在感が異常なくらい強くて、“ギラギラした人”という印象が最初にありました(笑)。
説明会で社長の座談会に参加したとき、その印象は確信に変わります。冒頭から「結果を出さない人はいらない」とズバッと言い放たれた時、思わず「え、こんなに正直に言う会社ある!?」と衝撃を受けました。でも、不思議と嫌な感じはしなかったんです。むしろ、「ここまで本音で向き合ってくれる人がいる会社って、逆にすごくない?」と好印象に変わっていきました。話す内容も建前ゼロ。飾らず真っ直ぐで、聞いているうちにどんどん惹き込まれていく自分がいました。
ただその時はまだ、「自分なんかが受かるわけない」と思っていて、正直、志望度が爆上がりした一方で、少し引いてしまっている自分もいたんです。
でも一次面接で、その考えは吹き飛びました。面接官の方がとにかくレベル高くて、かつすごく本質的な質問を投げかけてくださったりとても学びのある面接をしていただけました。「こんなすごい人が、竹之下社長を慕ってるって、どういうこと?」と、逆に社長への興味がどんどん強くなっていきました。この時点で、私のTSACE熱は最高潮でした。
模擬面接では、私が言ったこと一つひとつに丁寧なフィードバックをくださって、正直、「ここまで教えてくれる会社ってある?」と感動に近い感覚がありました。そして、ついに迎えた社長面接。最初は緊張でガチガチでしたが、いざ始まると一気に空気が変わりました。
「何でこのタイミングまで就活してなかったの?」
そう聞かれたとき、最初は戸惑いました。でも、それに続く「自己成長したいって言ってるけど、行動が伴ってなくない?」という言葉がズドンと刺さって、思わず言葉に詰まってしまいました。でも、そこから社長は人材業界の本質や、自己成長に必要な視点をしっかりと話してくださいました。厳しさの中に温かさがある、まさにそんな面接で、「この人についていきたい」と本気で思えた瞬間でした。
出会う人すべてのレベルが高く、熱量も高い。だからこそ、自分も本気でここに挑戦したいと思えるようになり、TSACEが自然と“第一志望”になっていました。あの時、たまたま紹介を受けて、たまたま説明会に参加して、本気の“人”たちと出会えたこのご縁を、私は他の人にも提供できるようTSACEに入社してから頑張りたいと思い承諾しました。
インターンと入社式はどうでしたか?
まだ入社して3週間ですが、環境の良さと周囲の熱量の高さに日々感動しています。インターンに参加していたこともあり、入社時のギャップや不安はほとんどありませんでした。
名古屋配属になった同期は、とにかく個性豊かで明るくて、すぐに打ち解けられました。先輩たちはとても丁寧で、どんな些細な質問にも親身に答えてくれます。「聞いたほうが早いよ!」と、むしろ質問を促してくれる風土があるのも、すごくありがたいです。
何より、みんなが“他の人の成長も応援したい”というスタンスで動いているのが伝わってきます。これまで、ダンスでも合唱でも「1対1の関係性」を大切にしてきた私にとって、この空気感はとても居心地が良いです。
今の私には、まだ何も誇れる実績はありません。でも、だからこそ貪欲に吸収していきたい。一つひとつ丁寧に向き合いながら、1年後には「任せてください」と胸を張って言えるようになっていたいと思っています。
今は、自分自身に対して一番ワクワクしています。怖さや不安もありますが、それ以上に「ここでなら、自分は変われる」と確信できているからです。