一度はブライダル業界で内定承諾?その後進路変更して人材業界へ

学生時代は何をやってましたか?

学生時代の私は、誰かと競い合って勝ち取るよりも、自分にできることを一つずつ着実に積み上げていくタイプでした。地味かもしれませんが、そんなスタンスこそが私らしい努力のかたちだったと思います。

中学校では吹奏楽部に所属し、担当はフルート。未経験からのスタートだったこともあり、1年生の頃は厳しい先輩や外部講師の指導についていくのに必死でした。ところが2年生になると、上級生の引退により環境が激変。外部指導者の来校頻度も大きく減り、自分たちの手で練習計画を立てて運営していく必要が出てきました。そんな中、先生や仲間からの推薦で私はマーチング総監督に任命されることに。基礎練習のメニュー作成やスケジュール管理、さらにはドラムメジャーとして全体の指揮も担いました。大きな大会での受賞歴こそありませんが、部のために何ができるかを考え、実行したその日々は今でも私の誇りです。

高校では、念願だったバドミントン部に入部。社会人選手として活躍していた父への憧れが原点でした。中学時代にも入りたかったのですが、部がなかったため断念していた経緯もあります。吹奏楽が「みんなでつくる音楽」なら、バドミントンは「個の勝負」。まったく異なる世界に飛び込みましたが、どちらも本気で打ち込むことで楽しさと充実感を感じることができました。そんな中、2年生の夏に原因不明の体調不良に見舞われ、やむなくマネージャーへ転向。選手を続けられない悔しさはありましたが、新たな立場からチームを支える中で、周囲を見る視点や裏方としてのやりがいを学びました。

大学では再び吹奏楽に戻り、今度はパーカッションに挑戦。…というと聞こえはいいのですが、実はフルートの貸出数が足りなかったことが理由です(笑)。週3〜4日の練習を、学業やアルバイトと並行しながら続けていました。3年生のとき、先輩からの推薦でパートリーダーに抜擢されたときは本当に驚きました。なにせ、未経験だった私が、経験者もいる中でリーダーを任されたのですから、正直プレッシャーも大きかったです。

それでも、任された以上は「今の自分にできること」をやろうと決意。私が注力したのは、技術面ではなく、仕組みづくりとサポート体制。未経験者にもわかりやすい教育マニュアルの作成、舞台転換の効率化を図るためのセッティング資料の図式化、そしてチーム内のコミュニケーション量を増やすための関係構築に力を入れました。一番大きな本番では、演奏内容も練習メニューもみんなで工夫を凝らして作り上げ、終演後には観客や先輩から「感動した」「楽しかった」と言っていただけたことが、今でも忘れられません。

 

就職活動について教えてください。

就職活動では、大学3年生の2月にブライダル業界から内定をいただき、一度はその道に進むことを決めていました。週末にはブライダルのアルバイトもしていたため、「夢が叶った」と嬉しく思っていたのが正直なところです。

けれど、ふと冷静になったときに、「この夢が終わったあと、自分は何を目指すのだろう?」という不安が頭をよぎりました。業界全体の先行きの不透明さ、そして家族からの反対もあって、一度立ち止まって自分の進路を見直す決意をしました。

人材業界に目を向けたのは、「人と関わることが好き」「頑張る人を応援したい」という気持ちに加え、業界の安定性と将来性にも魅力を感じたからです。人口減少や少子高齢化が進む中で、企業の採用課題を解決する人材ビジネスはますます必要とされる存在だと確信しました。

4月からは人材業界一本に絞って就活を再スタート。その中で出会ったのが、TSACEでした。説明会では、社長のストレートな言葉、社員の方々の目の輝き、そしてスピード感のある成長環境に強く惹かれ、「この会社で働きたい」と素直に思いました。

選考に進むにあたり、私が意識したことは3つあります。

1つ目は、明確なキャリアビジョンと熱意を持って伝えること。たとえば「2年目でリーダーになる」「まずは1年目、がむしゃらに数字にこだわる」など、少し背伸びをした目標も含め、自分なりの覚悟を示しました。目標に向けてどう努力するかという“手段”も合わせて話すことで、自分の中にある熱意や一貫性を感じてもらえたのではないかと思います。

2つ目は、受け身ではなく主体性をアピールすること。どんなに厳しい環境でも、成長のためなら飛び込む覚悟があるという姿勢を伝えました。そして「産休や育休を経ても、復帰を望まれるような存在になりたい」と、自分が目指す将来像を具体的に語ることで、成長の目的にリアリティを持たせました。

3つ目は、笑顔とポジティブさを大切にすること。面接中は常に明るい表情と前向きな言葉を意識しました。「組織のムードメーカーになりそう」「周りを巻き込める人」という印象を持っていただけるような振る舞いを心がけたつもりです。これは演技ではなく、もともとの自分の性格をそのまま活かした結果でもあります。

そして無事、TSACEから内定をいただき、迷いなく承諾させていただきました。

インターン時代と、入社後はどうですか?

内定後のインターンでは、入社前から「1年でリーダーに昇格する人がいる」という話を聞いて驚きましたが、それが“当たり前”のように語られていることに、さらに驚かされました。「努力がちゃんと評価される場所」がここにはある。そう確信できた経験になりました。

入社後、私は介護領域の人材紹介部門に配属されています。福祉業界は未経験だったため、正直なところ今もインプットの日々。休日も使って業界資料を読み込んでいます。加えて、家の都合で2日間急遽お休みをいただいたこともあり、同期からの遅れを強く感じて焦りもありました。

そんな中、隣で丁寧に指導してくださった上司の存在に何度も助けられました。さらに、同期も皆とてもフラットであたたかく、その安心感が私の背中を押してくれています。

TSACEの魅力は、「頑張る人をちゃんと見てくれる」という文化にあると思います。まだまだ成長途上の私ですが、自分で選んだこの環境で、自分なりの価値を発揮していきたい。誰かの未来に寄り添える存在を目指して、これからも全力で挑戦を続けていきます。